『都市に持続的発展をもたらす「フライホイール」』
Flywheels: How Cities Are Creating Their Own Futures
Tom Alberg 著 | Columbia University Press | 296p


1.都市の可能性と課題
2.経済のフライホイールの基礎
3.回り始めたシアトルのフライホイール
4.マイクロソフトとアマゾンによる成功へのイノベーション
5.未来の先端
6.未来へ投資する
7.成功のための新しいモデル
8.住みやすい都市
9.公共安全とプライバシー
10.ホームレスとK12教育
11.交通と環境
12.政府と企業
13.都市の未来


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

テクノロジー企業の集まる都市として、米国のシリコンバレーと並び注目される場所がある。米国ワシントン州のシアトルだ。GAFAMの一角をなすアマゾン、マイクロソフトが本社を持ち、多くの先端企業が集まる。
その一方で、ホームレス問題や治安の悪化など、都市として根深い問題も抱えているようだ。

未邦訳の米国書籍である本書は、都市の発展のダイナミクスを「フライホイール」(弾み車)にたとえ、「経済のフライホイール」と「暮らしやすさのフライホイール」がともに回転することで都市が持続的に発展していくことを、シアトルの現状と発展の歴史を紹介しながら論じている。
シアトルでは、1995年以降にビジネス主導で本格化したテクノロジー・エコシステムの発達により、「経済のフライホイール」が回転し、全米有数のテクノロジー集積地としてめざましい発展を遂げた。だがその一方で、深刻なホームレス問題などを抱えており、「暮らしやすさのフライホイール」の回転が不十分であることを著者は指摘。どうすれば二つのフライホイールを回転させていけるかを考察している。

著者のトム・アルバーグ氏は、シアトル出身の弁護士、ベンチャーキャピタリスト。ベンチャーキャピタルMadrona Venture Groupの共同創業者。アマゾンの初期投資家の1人で、1996年から2019年まで23年間、同社の取締役を務めた。


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