『「縮小都市」の未来』
-都市人口の激減と衰退にどう立ち向かうか
Quietly Shrinking Cities: Canadian Urban Population Loss in an Age of Growth
Maxwell Hartt 著 | University of British Columbia Press | 220p


1.縮小する都市
2.縮小と低成長の地理学
3.産業が国家を形成する
4.カナダで最も継続的に縮小している都市
5.一時的な衰退か、新たな時代か
6.「規模の適正化」と「スマートディクライン」
7.都市の縮小に対する地域の認識


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界を見わたすと、途上国・新興国での人口増加と、日本を筆頭とする先進国での人口減少がコントラストをなしている。さらに、20世紀後半から現在までに、北米や欧州の「都市」における人口減が顕著になってきており、「縮小都市」として対策が求められる。
現状の取り組みはどうなっているのだろうか。

カナダで発刊された未邦訳の本書では、北米を中心とする事例をもとに、「縮小都市」の現状を統計的、人口動態学的に分析。都市は再び「成長」を志向するのではなく、「縮小」を前提に対応していく考え方や具体的戦略を考察している。
空き家の解体や、空き地の緑化を進めるグリーンインフラ整備などで都市の魅力と価値を高めるなど、小規模ながら繁栄する都市の考え方をもとにした取り組みが進められつつあるようだ。

著者のマクスウェル・ハート氏はカナダのクイーンズ大学キングストン校地理・計画学准教授。「縮小都市国際研究ネットワーク(SCiRN)」の委員会メンバーでもある。


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