『ドゥテルテ 強権大統領はいかに国を変えたか』
石山 永一郎 著 | KADOKAWA(角川新書) | 280p | 1,056円(税込)


序.異彩を放った大統領
1.ドゥテルテの町ダバオ
2.麻薬戦争
3.左派的だった国内政策
4.親中に転換させた外交
5.高度経済成長と新型コロナ
6.ドゥテルテ・ナショナリズム
7.ボンボン・マルコス政権誕生


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

任期満了で2022年6月にフィリピン大統領を退任したロドリゴ・ロア・ドゥテルテ氏。その強面の風貌や、麻薬撲滅政策において「抵抗する者はその場で殺せ」と警察に檄を飛ばすなどの強権的で過激な言動から「アジアのトランプ」とも呼ばれた。
国外からは人権軽視と批判されるが、国内では絶大な支持を受けていた。

本書では、現地に在住したジャーナリストが、ドゥテルテ前大統領の実像とともに、同政権下におけるフィリピン社会の変化をリポートしている。
大統領就任以来、80%前後という高い支持率をキープしていたドゥテルテ氏は、第二次世界大戦終盤の1945年3月、南レイテ州マアシンで生まれた。少年時代は札付きの不良でならしたが、マニラの大学で法律を学び、司法試験に合格。同国南部の都市ダバオの地検検事を経てダバオ市長に就任。20年間で治安を劇的に改善するなどの成果を上げ、2016年の選挙で第16代大統領に選ばれる。

著者は1982年共同通信社入社。マニラ支局長、ワシントン特派員、編集委員などを経て2017年に退職。邦字紙「日刊まにら新聞」編集長を務めた後、季刊誌「リアル・アジア」編集長、22年11月より公益財団法人新聞通信調査会の月刊誌「メディア展望」編集長を務める。


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