『シェール革命とサステナブル開発の先駆者 ジョージ・P・ミッチェル』
George P. Mitchell: Fracking, Sustainability, and an Unorthodox Quest to Save the Planet
Loren C. Steffy 著 | Texas A&M University Press | 376p


1.木々との別れ
2.アイルランドの名を持つギリシャ人
3.ジョージ
4.恋する新入生の運命
5.「ミッチと呼んでくれ」
6.「お前の人生はどうしようもないやつで終わる」
7.ブッキーと大きな賭け
8.ビッグ9を越えて
9.高まる懸念
10.社会的な意識の目覚め
11.自らの経験と勘を頼りにする
12.ラフィットのゴールド
13.株式公開
14.都市の作り方
15.社内分裂
16.ガルベストンの再生
17.素粒子をめぐる夢
18.採掘の攻防
19.地上からの炎上
20.世界に響き渡るフラッキング
21.根強い疑心暗鬼
22.売却
23.引退未遂
24.ウェンディーズの望遠鏡
25.悠久の夕陽の中で釣りをする
26.メリットと反動


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2000年以降、「フラッキング」技術の発明により米国は天然ガス(シェールガス)の採掘量を急増させ、世界のエネルギー事情を一変させた。
その先駆者がテキサス州にあったエネルギー企業「ミッチェルエネルギー開発」と、同社創業者で「フラッキングの父」と呼ばれたジョージ・P・ミッチェル(1919-2013)だ。

未邦訳の米国書籍である本書は、フラッキング(一般に水圧破砕法と呼ばれる)を発展させ、21世紀の米国に膨大な量の化石燃料資源をもたらした実業家、ジョージ・P・ミッチェルの評伝。
ミッチェルは、1919年にテキサス州に生まれる。1980年代に、当時はまだ経済的な掘削方法が確立されていなかった「フラッキング」を用いて試削に着手し、15年以上の試行錯誤を経て、地下深部の岩盤層から化石燃料(主に天然ガス)を効率的に採掘する方法を見出す。また、自然を破壊する米国の都市開発に対する問題意識から、「ウッドランズ」という街の開発に取り組み、持続可能なコミュニティの先例を作った。

著者のローレン・C・ステフィー氏は、作家、ジャーナリスト。ヒューストン・クロニクル紙の元ビジネス・コラムニストで、Fox Businessといった米国のビジネスニュース番組に多数出演している。


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