『電力危機』
-私たちはいつまで高い電気代を払い続けるのか?
宇佐美 典也 著 | 星海社(星海社新書) | 269p | 1,375円(税込)


1.なぜ今電力不足が起きているのか
2.9電力体制はどのように誕生したか
3.電力自由化はなぜ上手くいっていないのか
4.電力の未来はどうなるか


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2022年12月以降、東北電力、東京電力ホールディングスなど電力大手7社は経済産業省に電気料金の値上げを申請した。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて燃料価格が高騰したことなどから、電気料金への価格転嫁が検討されているのだ。
しかし、現在の日本の電気料金高騰の背景は、もっと複雑なようだ。

本書は、危機的状況にある日本の電力事情について、電気とは何かという基本から説き起こし、なぜ電力不足や価格高騰が起きているのかを解説している。電気は貯めておくことができないため、つねに需要と供給を一致させる必要がある。
しかし東日本大震災後、原子力発電所が稼働できなくなり、再生可能エネルギー電源の導入が進み、送配電分離によって電力の供給責任の所在が不明確になったことなど複数の要因から、とくに東京エリアの電力供給システムは需給逼迫を起こすようになっている。

著者は再生可能エネルギーについてのコンサルティングとともに、著述活動やメディア出演を行っている。1981年東京都生まれ。経済産業省の新エネルギー・産業技術総合開発機構で電機・IT分野の国家プロジェクトの立案およびマネジメントを担当したのち、2012年に退職。現在に至る。


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