『ポストイクメンの男性育児』
-妊娠初期から始まる育業のススメ
平野 翔大 著 | 中央公論新社(中公新書ラクレ) | 272p | 1,034円(税込)


1.父親の「悲鳴」、母親の「ホンネ」
2.男性の育休をめぐる「歪んだ社会」
3.父親を苦しめる「三重苦」
4.「男性育児時代」に、社会や企業が目指すもの
5.苦しみ、追い込まれる前にできる、父親の心得
終 気づいてほしい、自分を守る術


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「イクメン」という言葉が普及して久しい。男性の育児参加は肯定的に捉えられ、2022年4月から施行された改正育児・介護休業法では、男性の育休取得推進や育休取得率の公表が企業に義務付けられるようになった。
社会の意識や法制度的には、「男性育児」の土壌は育ってきているように見える。

本書では、「男性育児」が推進されているものの、そこには「支援」の観点が不足し、男性の育児参加が実際には厳しい状況であることを問題視。真に男性の育児参加を浸透させるためには、これまでの労働環境や女性中心の支援体制を見直し、社会全体に育児負担を分散させる意識が必要であるとして、そうした社会システムを「父親3.0」と名づけ説明している。
また同時に、男性が育児をしやすい社会制度・労働環境を整えることは、企業の多様性拡大につながるとしている。

著者は産業医、産婦人科医として大企業の健康経営戦略からベンチャー企業の産業保健体制立ち上げまで幅広く行うと同時に、Daddy Support協会代表理事として「男性の育児支援」の実装活動も行っている。


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