『からだの錯覚』
-脳と感覚が作り出す不思議な世界
小鷹 研理 著 | 講談社(ブルーバックス新書) | 256p | 1,100円(税込)


序.錯覚体験
1.「からだ」とはなにか
2.目で見る視覚と頭の中にある視覚
3.弾力のある身体
4.からだの錯覚は思い込みと何が違うのか
5.「身体」なのか「モノ」なのか
6.幽体離脱を科学する


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「同じ色なのに濃淡が異なって見える絵」や、「同じ大きさなのに異なって見える円」など、「目(視覚)の錯覚」を体験したことがある人は多いだろう。
じつは、視覚、触覚といった単一の感覚だけではなく、複数の感覚の情報を整合している「からだ」も、錯覚を起こすことがあるという。何が起きるのだろうか。

本書は、著者の小鷹研究室オリジナルの「からだの錯覚」を多数とりあげ、その錯覚を誘発する方法を示す。またそれらを通し、からだとはなにか、なぜ錯覚が起きるのか等について解説している。
からだの錯覚の研究が進めば、メタバース空間などで活用できる可能性もありそうだ。なお、「からだ」を平仮名で表記することについては、物理的な身体だけでなく、頭の中にある「からだ」などを含むさまざまなイメージに対して開かれていることを意味し、著者の趣向による。

著者は、名古屋市立大学芸術工学研究科准教授。工学博士。2003年京都大学総合人間学部卒業。京都大学大学院情報学研究科、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)、早稲田大学WABOT-HOUSE研究所を経て、2012年より現職。


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