『環境覇権』
-欧州発、激化するパワーゲーム
竹内 康雄 著 | 日本経済新聞出版 | 340p | 2,970円(税込)


1.「環境」で世界を変える
2.「環境」、欧州政治の中心に
3.EU、第三国に対策迫る 「環境」を錦の御旗に
4.米中を動かせ 国際交渉最前線
5.激変、世界のエネルギーミックス
6.カーボンプライシング、EUの根幹 世界の潮流に
7.新技術を追え
8.マネーの流れを変える 100兆ドル争奪戦
9.ライフスタイルの変革じわり 多消費型から循環型へ
終.世界と日本の針路


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

パンデミックや、ロシアによるウクライナ侵攻で世界が揺れるなか、気候変動をはじめとする環境問題への対応は待ったなしだ。
EU(欧州連合)は、2019年12月に就任したフォンデアライエン欧州委員長のもと「欧州グリーンディール」を掲げて環境対応を加速し、世界をリードしてきた。

本書では、欧州が打ち出すさまざまな環境対策を中心に、各国の環境をめぐる動きをリポート。欧州の対応からは、単なる環境政策にとどまらず、環境問題に徹底して取り組むことで、多様な産業分野を含む経済や社会を一から作り直そうとする、またエネルギー安全保障を確保する意図が読み取れるという。
EUは、環境規制などのルールメイキングによって世界中の企業に影響を与える一方、域内の企業を保護、支援し国際競争力を育てようともしている。さらにEUには、水素技術に注力し、中東・アフリカとの関係を深める動きもある。

著者は、日本経済新聞社政策報道ユニット経済・社会保障グループ次長。2012~17年パリ支局長、19~23年にブリュッセル支局長として、EUの政治・経済と、世界のエネルギー・気候変動問題を中心に執筆してきた。


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