『西アフリカ「単一通貨統合」への道』
Single Currency Union: The Eco-Currency Management of West Africa
Emmanuel Tweneboah Senzu 著 | Eliva Press | 44p


A.ECO通貨制度化の歴史と背景
B.最適通貨圏に関する文献と理論
C.ECOWAS最適通貨の適切な為替レート制度の理論
D.欧州通貨統合の事例分析
E.ECOWAS単一通貨とコンバージェンス理論
F.ECOWAS単一通貨プログラムの触媒理論的命題
G.提案された統合後のECOWAS中央銀行の構造
H.結論と推奨事項
I.参考資料
J.付録


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

国際レベルにおける地域共通の「単一通貨」と聞いて誰もが思い浮かべるのは欧州の「ユーロ」だろう。導入から20年以上を経た現在も、世界の主要通貨の一つとして維持されている。
実は、ナイジェリア、ガーナなどが含まれる西アフリカ地域でも「ECO」という単一通貨への統合が1980年代から模索されている。

旧ソ連の東欧諸国の一つモルドバの出版社から刊行された本書では、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)で導入が議論されている「単一通貨統合」について、その実現に向けた研究を紹介しながら、独自の提言を行なっている。
現在15カ国が加盟するECOWASは1975年に設立され、1983年に初めて単一通貨のアイデアが浮上した。2006年に発表された「ECOWASビジョン2020」において、2020年までに単一通貨導入がめざされたが、実現には至らず、現在は2027年を目標に議論が続けられている。

著者のエマニュエル・トウェネボア・センズ氏は、カナダ現代工科カレッジ(Canadian College of Modern Technology)教授で経済学と金融を教えている。ンジャラ大学社会科学・法学部の非常勤教授、シエラレオネ中央銀行の研究部門のフェローも務める。


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