『独立型出資構想と地域金融機関の役割』
-地方創生を支える「コア企業」の未来
吉戒 孝/新発田 滋 著 | 一般社団法人 金融財政事情研究会 | 344p | 2,750円(税込)


1.地方創生の現状と地域金融機関の役割
2.コア企業とは何か――「大企業・中堅企業・小企業」の比較
3.コア企業に該当する中堅企業に特有の事情
4.コア企業と地域経済
5.コア企業と地域金融機関
6.コア企業の「独立」――従来の手法
7.コア企業の「独立」――ステークホルダーによる株式長期保有・独立型出資構想
8.独立型出資構想と金融機関
9.地域金融機関の役割――地域金融機関型投資銀行業務


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

日本における地方創生の取り組みは、自治体やNPO、あるいは志ある地域内外の個人が旗振り役となることが多い。だが、経済面の振興を考慮するならば、地元企業の担う役割も、相当に大きいと考えられる。
さらに企業を支える地元金融機関も然りである。では、この両者がどのように役割を果たせばいいのだろうか。

本書では、地方創生の主体となるべき「コア企業」を、他社の傘下に入ることなく独立を維持し、創業の地で安定した成長を目指す「中堅企業」とし、そうした企業を資金面で支える仕組みとして「独立型出資構想」を提言する。この構想は、過半数の株を保有する筆頭株主を定めずに、複数のステークホルダーが株を持ち合い、企業の理念に沿った経営をめざすもの。株主の中でとくに重要な役割を果たすと期待されるのが「地域金融機関」としている。
中堅企業には、小企業あるいは大企業では問題になりづらい、事業承継などの「特有の資本面の課題」が存在するが、独立型出資構想は、企業の独立を維持しながらそれらを解決しうるという。

著者の吉戒孝氏は福岡銀行前代表取締役副頭取で、現在は金融審議会委員を務める。新発田滋氏は福岡キャピタルパートナーズ取締役。


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