『「プール付き」のスペイン』
- 都市郊外の住宅地区「パウ」開発の功罪
La Espana de las piscinas
Jorge Dioni López 著 | Arpa Editores | 272p


はじめに エッセイとエラー
1.パウエレス(パウエルたち)とは何か、彼らはどこにいる?
2.どこに住んでいるかで人がわかる
あとがき 分散化またはコミュニティ


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

スペインでは1997~2007年に不動産バブルがふくらみ、約500万戸もの住宅が建設された。大半はアメリカの郊外住宅をまねており、芝生とプールを有する。
こうした家々が立ち並ぶ、都市周辺のニュータウンは、自治体などの都市計画行動プログラム「PAU」(Programa de Actuación Urbanística)の産物だ。

スペインで発刊された未邦訳の本書は、この都市開発モデルに注目し、「プール付き住宅」のような典型的・画一的な住宅環境がスペイン人の価値観やイデオロギーにどのような影響を与えてきたかを分析するエッセイ。
PAUによってスペイン人の個人主義化が進み、家族や共同体、近隣社会とのつながりを分断させたなどと考察している。

著者のホルヘ・ディオニ・ロペス氏は、新聞やラジオ、企業コミュニケーションなど多岐にわたって活躍するジャーナリスト兼作家。本書でマドリッド書店組合「ノンフィクション・ブック・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。


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