『私たちの物語 日越をつないだベトナム元大臣の回想録』
ヴォー・ホン・フック 著 | 加納 遥香 訳 | パレードブックス | 488p | 1,650円(税込)


ODA再開と改革路線のエンジンであり土台石(武部 勤)
「わが友、ヴォー・ホン・フック」(服部則夫)
日越関係発展の功労者(山田滝雄)
ヴォー・ホン・フック氏の語る「国家計画」の転換点(古田元夫)
『私たちの物語』をめぐるいくつかの感想(ファム・チー・ラン)
1.故郷
2.学生時代
3.初めの足どり
4.発展の道のり
5.国際経済への参入の軌跡
6.忘れられない話
7.愉快な話


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

東南アジア諸国の中でもとりわけ、ODAなどで日本との結びつきが強いベトナム。1986年からの「ドイモイ政策」により市場経済が導入されて以来、日本をはじめとする先進国や新興国がこぞって投資の対象としている。
そうした経済政策を推し進めた立役者の一人が、計画投資大臣を務めたヴォー・ホン・フック氏だ。

本書は、ヴォー・ホン・フック元大臣自らが、生い立ちから2011年に引退するまでの業績や、その間の数々のエピソードを語った回想録である。その筆致からは、社会主義国であるベトナムが世界に市場を開放し、各国からODAや投資を呼び込む外交の現場をリアルに知ることができる。
1945年にベトナムのハティン省ドゥクトー地区に生まれたフック氏は、大学卒業後、国内の開発計画などを担う国家計画委員会(後の計画投資省)に就職。石油天然ガス・地質副局長などを経て工業局長となり、工業先進国や国際金融機関との交渉を牽引していく。計画投資大臣就任後は、「日越共同イニシアティブ」の設置・運営に尽力した。

著者のフック氏は2002~2012年に計画投資大臣を2期務めた。なお、本書は双日株式会社が編集を担当し、双日ベトナム会社が企画協力しており、元農林水産大臣で日越友好議員連盟特別顧問の武部勤氏らが序文を寄せている。


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