『日本庭園をめぐる』
-デジタル・アーカイヴの可能性
原 瑠璃彦 著 | 早川書房(ハヤカワ新書) | 240p | 1,056円(税込)


1.日本庭園という「舞台」と「上演」
2.日本庭園の新しいアーカイヴへの挑戦
3.日本庭園とそのアーカイヴの歴史と未来


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

書籍や美術品、資料、遺構など、様々な分野でデジタル・アーカイヴ(対象をデータ化し電子媒体に保存すること)が進んでいる。
オリジナルの寿命を超えて保存でき、広くそのデータを活用できることが主な利点だが、それ以上の可能性を拓きつつあるのが「日本庭園」のデジタル・アーカイヴだ。

本書では、2019年から、著者が山口情報芸術センター(YCAM)のメンバーとともに行った「庭園アーカイヴ・プロジェクト」の活動の様子を、そのコンセプトと、3Dスキャンや定点撮影などの制作プロセスとともに紹介。日本庭園の持つ「変化する」「何事にも用いられずにいる」といった豊かな特徴を、アーカイヴにいかに落とし込むかといった試行錯誤が語られている。
なおこのプロジェクトの成果はウェブサイト「Incomplete Niwa Archives 終らない庭のアーカイヴ」で公開されている。

著者は静岡大学人文社会科学部・地域創造学環専任講師。一般社団法人hO理事。専門は日本の庭園、能、狂言。著書に『洲浜論』(作品社、2023年)などがある。


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