『公営競技史』
-競馬・競輪・オートレース・ボートレース
古林 英一 著 | KADOKAWA(角川新書) | 320p | 1,100円(税込)


序.活況に沸く公営競技界
1.夜明け前――競馬、自転車、オートバイの誕生 1862~1945年
2.公営競技の誕生――戦後の混沌で 1945~55年
3.「戦後」からの脱却――騒擾事件と存廃問題 1955~62年
4.高度成長期の膨張と桎梏――「ギャンブル公害」の時代 1962~74年
5.低成長からバブルへ――「公害」からの脱却 1974~91年
6.バブル崩壊後の縮小と拡張――売上減から過去最大の活況へ 1991年~
終.公営競技の明日


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

競馬・競輪・オートレース・ボートレースといった娯楽には縁がないと思っている人も多いだろう。しかし実は、これらは「公営競技」で、売上は社会の様々な分野の補助事業に支出されており、誰にでも関係がある話だ。
ではなぜ、日本では公営のギャンブルが定着しているのだろうか。

本書は、競馬のほか、世界でも稀有な競輪・オートレース・ボートレースという計4つの日本の「公営競技」の歴史を前史にまでさかのぼり、誕生の理由、高度経済成長期の発展、バブル経済崩壊後の縮小、直近の活況に至るまで詳細にたどっている。
戦後の混乱期に、産業振興に資するとして始まった公営競技は、国が豊かになるとともに役割を変化させ、大衆娯楽や地域の雇用を生み出すものとして受け入れられてきた。さらに、IT企業の参入によって、直近の売上額はバブル期に匹敵、あるいは上回るほどにまで拡大しているという。

著者は、北海学園大学経済学部地域経済学科教授。博士(農学)。専門は農業経済学、環境経済論、公営競技論。1999年より公営競技の研究を開始し、2001~03年に北海道地方競馬運営委員会委員、2022年より、競輪とオートレースを統括する公益財団法人JKA評議員。


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