『デジタル変革を成功に導く 5つの脳力 5つの筋力』
-デジタルマイオピアに陥らない経営
ロバート・E・シーゲル 著 | NTTデータ経営研究所DX研究チーム 訳 | ダイヤモンド社 | 592p | 2,750円(税込)


1.現代の企業にとって真の競争優位とは何か
2.抜本的変革に向けた2つの試み
3.左脳 分析力
4.右脳 創造性
5.扁桃体 共感力
6.前頭前野 リスク管理
7.内耳 内製とアウトソーシングのバランス
8.脊椎 ロジスティクス
9.手 モノづくり
10.筋肉 企業規模の活用
11.手と目の協調 エコシステムの管理
12.持久力 事業の継続化
特別対談1 伝統的な大企業がデジタル変革を成功させるにはどのような企業能力が必要か
13.システムリーダー 脳力と筋力の継続的な改善を推進する
特別対談2 デジタルとフィジカルを融合し、デジタル変革を成功に導くために求められるリーダーシップとは
付録 システムリーダーのためのメモ集


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

多くの企業が、DXを喫緊の課題と認識していることだろう。しかし、DXにばかり気をとられていると、マイオピア(近視眼)に陥りかねず、成功に結びつかない恐れがある。デジタルだけでなくフィジカル(物理的)な要素や、蓄積された知見や成功体験などを組み合わせ、全体的な改革を考えるべきではないか。

本書では、企業の経営変革に必要となるコンピテンシー(能力・行動特性)を「脳力」と「筋力」に分類、さらにそれぞれに5つの要素を身体の部位にたとえながら挙げ、合計10のコンピテンシーをバランスよく組み合わせて使うべきと説く。そして各々について具体的な企業事例を紹介しながら、実際にどのようにDXを含む改革を進めていくか、貴重なヒントを提供している。有名ビールブランドを次々に買収して成長した世界最大のアルコール飲料メーカー、ABインベブは、脳力の「前頭前野(リスク管理)」と筋力の「筋肉(企業規模の活用)」に事例として挙げられているが、目的を明確にした変革のための特別チームを設けたことが奏功したようだ。

著者はスタンフォード大学ビジネススクール経営学講師、シリコンバレーを拠点とするベンチャー投資家。


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