『索引 ~の歴史』
-書物史を変えた大発明
デニス・ダンカン 著 | 小野木 明恵 訳 | 光文社 | 432p | 3,520円(税込)


1.順序について―アルファベット順の配列
2.索引の誕生―説教と教育
3.もしそれがなければ、どうなるのだろうか?―ページ番号の奇跡
4.地図もしくは領土―試される索引
5.いまいましいトーリー党員にわたしの『歴史』の索引を作らせるな!―巻末での小競り合い
6.フィクションに索引をつける―ネーミングはいつだって難しかった
7.「すべての知識に通ずる鍵」―普遍的な索引
8.ルドミッラとロターリア―検索時代における本の索引
結び 読書のアーカイヴ


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

専門書はもとより、一般書でも長大で学術的要素が強い書籍の巻末には「索引」が付けられていることが多い。
長らく、書籍からすばやく知りたいことを知るのに役立ってきた索引だが、現代ではデジタルな検索機能に役割を譲っているようにも思える。それでも索引は消えていない。どんな歴史的経緯があるのか。

ニューヨーカー、タイム、ワシントン・ポストなどで2022年に「ベスト・ブックス」に選ばれた本書では、書物につく「索引」がなぜ、どのように生まれ、発展し、いかに使われてきたかを、興味深いエピソードの数々と共に描き出している。
索引には、書物の内容を概念ごとに整理し、検索できるようにした「主題索引」と、本文の中に登場する語をアルファベット(日本語では五十音)順に並べた「用語索引(コンコーダンス)」の2種類があり、どちらも13世紀の中世ヨーロッパ(前者は英国、後者はフランス)で誕生した。

著者はロンドン大学バークベック校で講師を務める。専門は書物史、翻訳、とくにフランス系のアヴァンギャルド作家の研究。


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