『スーフィズムとは何か』
-イスラーム神秘主義の修行道
山本 直輝 著 | 集英社(集英社新書) | 224p | 1,144円(税込)


序.イスラーム神秘主義とは何か?
1.学問としてのスーフィズム
2.師匠と弟子――スーフィズムの学びのネットワーク
3.西欧とスーフィー――中東を越えるスーフィズムのネットワーク
4.スーフィズムの修行(1)――心の型
5.スーフィズムの修行(2)――心を練り上げる祈祷
6.心の境地(1)
7.心の境地(2)
8.修行者の心構え――ナクシュバンディー教団「十一の言葉」
9.五功の心――神・自然・人をつなぐ修行
10.心を味わう――修行者の食卓
11.武の心――スーフィーとマーシャル・アーツ
12.心の詩、心の音色、詩と音楽
13.人の心――絶望と希望


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「イスラーム」と聞くと、日本人にはなじみが薄いと感じる人も多いだろう。しかし、ムスリム(イスラーム教徒)は中東、南アジア、東南アジアに加え欧米でも増加を続けており、日本にも20万人超が暮らすと言われる。
その精神文化や価値観を知ることは、混沌を深める世界の動向を理解するうえでも重要と言える。

本書は、「イスラーム神秘主義」とも訳される「スーフィズム」の思想と実践について解説するとともに、日本文化との共通点や接点を探っている。
イスラームの悟りを得るための特別な修行や思索を重ねる人々を「スーフィー」と呼び、その哲学や修行の総称を「スーフィズム」と言う。本書では、スーフィズムの精神文化と日本の少年マンガのキャラクターの成長物語に共通点を見出すほか、スーフィズムにおける「型」の考え方と茶道の作法にも似通う点を指摘する。

著者はトルコの国立マルマラ大学大学院トルコ学研究科アジア言語・文化専攻助教。1989年岡山県生まれ。専門はスーフィズム、トルコ地域研究。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。同国イブン・ハルドゥーン大学文明対話研究科助教を経て現職。


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