『ボトルウォーターは要らない!?』
-水をめぐる公共利益とビジネスの葛藤
Unbottled: The Fight Against Plastic Water and for Water Justice
Daniel Jaffee 著 | University of California Press | 358p


1.より完全な製品
2.市場形成、水道水への危惧、反発の高まり
3.フリント:水道管が腐食し、信頼が損なわれる
4.水道の再生
5.カスケードロックス:10年に及ぶ戦い
6.ゲルフとエローラ:水を見張り、運動を広げる
7.空のボトル:水の公平な配分と飲む権利


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

私たちの生活に、すっかり身近になったボトルウォーター(ペットボトル入りのミネラルウォーター)。いつでも、どこでも衛生的な水を飲むことができ、長期保管もできる優れものだ。
だが一方で、過剰な採水による環境への影響や、プラスチックゴミ、水の公共インフラが脅かされるなど、見過ごせない問題も多い。

米国で刊行された未邦訳の本書は、ボトルウォーター市場が拡大した理由、ボトルウォーターがもたらす環境的、社会的、文化的、および政治的影響などを、多角的に検証している。
米国およびカナダにおける、世界的な飲料メーカーによる採水をめぐる地域住民との対立などを取り上げ、地域住民や環境保全の活動家による「水の商品化」への反対運動をレポート。ボトルウォーターの社会的役割を問い直し、誰もが衛生的な水にアクセスできるようにする方策も提案している。

著者のダニエル・ジャフィー氏は、ポートランド州立大学の社会学准教授。前著“Brewing Justice: Fair Trade Coffee, Sustainability, and Survival”(University of California Press, 未邦訳)は社会学分野の優れた本に贈られるC. Wright Mills Book Awardを受賞している。


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