『プロダイバーのウニ駆除クエスト』
-環境保全に取り組んでわかった海の面白い話
中村 拓朗 著 | KADOKAWA | 240p | 1,760円(税込)


1.なぜウニを駆除するの?
2.食い止めろ! 海の砂漠化“磯焼け”
3.ドタバタすぎるウニ駆除活動
4.目指せ一攫千金!? ウニ1,000匹を育ててみた
5.時給たったの500円!? ウニ漁師になってみた
6.ついに見えてきた! ウニが与える真の影響
7.藻場を取り戻せ! アカモク再生プロジェクト
8.人間VS魚の仁義なき戦い
9.いざ東北の地へ! 磯焼け対策の武者修行
10.最終決戦! 未来にばらまけ海藻の種!


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

海水温の上昇などの環境変化が、海の生態系に深刻な影響を及ぼしているようだ。とりわけ世界の海で問題になっているのが「磯焼け」。通常は海藻で覆われている海底の岩場(藻場)が砂漠化する現象だ。
魚や水生生物が少なくなり、生物多様性を失わせる磯焼けだが、その主犯と目されているのが「ウニ」である。

本書は、ウニの駆除をはじめとするさまざまな手段を駆使して「海の砂漠化」を防ごうと奮闘するプロダイバーが、自身の5年以上にわたる長崎県の海での環境保全活動や、海の生態について綴ったエッセイ。ウニの駆除・漁・畜養(自然で生まれ育った生物を途中から人の手で育てる養殖法)、そして海藻の育成など、磯焼けを防ぐための多岐にわたる活動を、興味深いエピソードの数々とともに紹介している。
海藻を失わせているのは、増殖して海藻を食べ尽くすウニだけではなく、実は「藻食魚」も「共犯」であるようだ。

著者は長崎ペンギン水族館で飼育員として3年半の勤務を経て、独立。現在は水中ガイドのほか、海の生き物の生態を自らが撮影した水中映像で紹介するYouTube「スイチャンネル」を運営する。


新規会員登録(無料)をすると本ダイジェストの続きをご覧いただけます。(2023年11月16日まで)会員登録はこちらから

既にSERENDIP会員の方は本ダイジェスト全文を下記から閲覧いただけます。

法人の会員はこちら

個人の会員はこちら