『ようこそ! 富士山測候所へ』
-日本のてっぺんで科学の最前線に挑む
長谷川 敦 著 | 旬報社 | 194p | 1,760円(税込)


1.富士山のてっぺんで気象観測が始まった
2.富士山を台風から日本を守る「砦」にする
3.富士山測候所職員の大切だけど、大変な仕事と生活
4.富士山観測所を守れ! 立ち上がった科学者たち
5.人間のおこないが地球にどんな影響を与えているかを知るために、富士山頂で二酸化炭素を計測
6.国境をこえて飛んでくるオゾンを富士山頂でキャッチ
7.富士山の空でマイクロプラスチックを発見
8.微生物が雲をつくっている!? 富士山頂で氷晶核を測る
9.「富士山に登ると人の体はどうなる!?」を科学する
10.富士山測候所は世界で最先端の雷研究ができる場所


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

日本の最高峰・富士山の頂上に、四つの建物からなる「富士山測候所」と呼ばれる施設がある。
1932年に同山頂東安河原に設置された「中央気象台臨時富士山頂観測所」を起源とする同施設は現在、「富士山特別地域気象観測所」として気象データの自動観測が行われるほか、さまざまな研究活動が行われている。

本書では、名称や役割が変わった今でも「富士山測候所」として親しまれる気象庁の施設について、その歴史や困難を乗り越えた人々のエピソードをにたどるとともに、現在夏季2か月間のみ行われている、高所ならではの先端的な研究活動を紹介している。
3,776メートルの高さにある富士山頂は、「自由対流圏」という大気の層に含まれる。自由対流圏では、地上の人間活動の影響を受けにくいため、地球レベルの大気の状態(二酸化炭素の濃度、オゾン、汚染物質など)を観測できる。

著者は1967年広島県生まれのフリーライター。歴史やビジネス、教育などの分野で活躍している。著書に『人がつくった川・荒川』(旬報社)などがある。


新規会員登録(無料)をすると本ダイジェストの続きをご覧いただけます。(2023年11月24日まで)会員登録はこちらから

既にSERENDIP会員の方は本ダイジェスト全文を下記から閲覧いただけます。

法人の会員はこちら

個人の会員はこちら