『エコノミック・ヒットマンの世界侵略』
-米中の覇権が交錯するグローバル経済のダークサイド
ジョン・パーキンス 著 | 権田 敦司 訳 | 二見書房 | 463p | 2,750円(税込)


序.中国によるEHM戦略の第三次興隆
1.未来への警鐘
2.1963年‐1971年
3.1971年‐1975年
4.1975年‐1981年
5.1981年‐2004年
6.2004年‐2016年
7.中国の新EHM戦略
結論 EHM戦略と決別するために一人ひとりができること


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

低所得国に開発援助をもちかけ、自国企業に利権をもたらしつつ、当該国に巨額の負債を負わせる「エコノミック・ヒットマン(EHM)戦略」の内幕を、2004年に米国の元エコノミック・ヒットマン(開発援助に関する謀略を働く工作員)が情報を公開して話題となった。
だが、近年は中国の新たなEHM戦略が横行しているという。

本書は、EHMの存在を世に知らしめ、世界的ベストセラーとなった告発本の第3版。その当時にはなかった、中国による、米国のものとは異なるEHM戦略について、その実態を明らかにした記述を大幅に加えている。
インフラ開発需要のある国をターゲットに、さまざまな国に圧力をかけてきた米国への脅威を植え付け、貧困からの脱出を果たした自国をモデルにさせつつ「新シルクロード(一帯一路)構想」への参加を促すというのが、基本的な中国のやり方だ。

著者は1945年生まれ。かつてのエコノミック・ヒットマンとしての活動を後悔し、2004年に『エコノミック・ヒットマンの世界侵略』の初版を刊行。その後は、本書の内容をテーマに世界中で講演活動などを行い、2012年には「レノン・オノ平和賞」を受賞している。


新規会員登録(無料)をすると本ダイジェストの続きをご覧いただけます。(2023年12月19日まで)会員登録はこちらから

既にSERENDIP会員の方は本ダイジェスト全文を下記から閲覧いただけます。

法人の会員はこちら

個人の会員はこちら