『実験の民主主義』
-トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ
宇野 重規 著 | 若林 恵 聞き手 | 中央公論新社(中公新書) | 328p | 1,100円(税込)


1.「平等化」の趨勢
2.ポストマンと結社
3.行政府を民主化する
4.「市民」とは誰か
5.分断を超えるプラグマティズム
6.「手」の民主主義
7.感情と時間の政治へ


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

デジタル化の進展により社会が大きく変わろうとする一方で、先進諸国で分断の進行が指摘されることも多い。十分に民主化されているとはいえない大国が勢力を拡大している現実もある。
はたして、民主主義は持続可能なのか。それを考える上で、民主主義の黎明期の思想を振り返ることが有効かもしれない。

本書では、フランスの貴族で政治思想家のアレクシ・ド・トクヴィル(1805-1859)の著作をヒントに、現代社会におけるデジタル化やファンダムなどの現象に結びつけながら、民主主義の本質に迫る。著名な政治哲学者に、「WIRED」日本版元編集長のジャーナリストが質問する形式で、21世紀日本と19世紀欧米の接点を探っている。
南北戦争前の1831年にアメリカを訪れたトクヴィルは、同国における、身分による階層を排除した「平等化」に、民主主義の本質を見出した。

著者の宇野重規氏は、東京大学社会科学研究所教授で、政治思想史、政治哲学を専門とする。聞き手の若林恵氏は、平凡社「月刊太陽」編集者、「WIRED」日本版編集長を経て2000年に独立。2018年黒鳥社を設立。なお、本文では「──」から始まる段落が若林氏の、それ以外が宇野氏の発言である。


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