『「氷の国」にデータセンターを!』
-データの「置き場所」はどうあるべきか
Where Cloud Is Ground: Placing Data and Making Place in Iceland
Alix Johnson 著 | University of California Press | 228p


序.データをあるべき場所に置く
1.データの分割・配置
2.データの寄港
3.余りもの


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

ネットワーク機器、電源、冷却装置等を内部に備え、大量のデータ処理、保管、送受信を可能にする「データセンター」。クラウド利用の広がりに乗じて、そのニーズが高まっている。
好条件を備えるために、データセンターの設置候補地として企業から熱視線を注がれているのがアイスランドである。

米国で刊行された未邦訳の本書では、寒冷な気候や、火山による地熱発電、氷河の融解水流による水力発電といった再生可能エネルギーを武器に、世界中からデータセンターを誘致しようとするアイスランドの意図や、独自の取り組みや課題について、その現状をリポートしている。
2010年に開始した「アイスランド最新メディアイニシアティブ(Icelandic Modern Media Initiative : IMMI)」は、情報の透明性やあらゆる表現の自由、発信者の権利を保障する法律を整備し、同国が国際的な「データ避難場所」となることを企図した取り組みだが、課題も少なくないようだ。

著者のアリックス・ジョンソン氏は、米国ミネソタ州のマカレスター大学で国際関係学助教授を務める。


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