『ワイン世界大戦』
-グローバル化されたワインの「魂」の行方
Wine Wars II: The Global Battle for the Soul of Wine
Mike Veseth 著 | Rowman & Littlefield Publishers | 236p


前奏曲:ブドウへの期待?
1.飲み比べ1:グローバリゼーション――祝福あるいは呪い?
2.飲み比べ2:「ワインの壁」の物色
3.飲み比べ3:テロワリストの復讐
4.飲み比べ4:ワインの三重苦


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

現代はワインを愛する者にとって最良の時代といえる。世界中で良質なワインが造られ、多くの選択肢が消費者に与えられているからだ。
しかし、一歩その産業の内幕に踏み込むと、シェアの奪い合いや生産者を襲う不況やパンデミック、消費量の減少、飲酒反対運動の高まりなどさまざまな課題が山積しているようだ。

米国で刊行された未邦訳の本書では、今日の世界のワインをめぐる情勢を、グローバリゼーション、ブランド化、テロワリストという3要素で分析しながら、事例を挙げて解説している。
とりわけ、生産地の土壌や気候、文化・伝統を重視したワインづくりをめざすテロワリストたちが、大企業による画一的なブランド化に抵抗する構図が鮮明になっており、それが結果的にワイン業界のさらなる活性化につながっている面もあるようだ。

著者のマイク・ヴェセス氏はエコノミスト。ワイン経済学の世界的権威であり、世界中を旅しながらワイン経済の研究を進めている。


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