『疲労とはなにか』
-すべてはウイルスが知っていた
近藤 一博 著 | 講談社(ブルーバックス) | 256p | 1,100円(税込)


序.疲労を科学するには
1.生理的疲労とはなにか
2.慢性疲労症候群 病的疲労の代表格
3.うつ病 究極の病的疲労
4.新型コロナ後遺症 見えてきた病的疲労の正体
5.ついにすべてがつながった
6.人類にとって疲労とはなにか


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

多くの人にとって「疲労」は身近なものだろう。2023年に行われた日本人10万人を対象とする調査によると、78.5%もの人が「疲れている」と答えたという。
だが、残業などで「疲れた」というレベルから、うつ病にもつながる過労まで、疲労もさまざまだ。そうした分類や原因を、科学はどう解明しているのか。

本書では、日本の疲労研究をリードする著者が、疲労の原因やメカニズムについて、自身の研究成果を含む最新の知見を詳細に紹介している。
一般的には「疲れた状態」を指す言葉である「疲労」だが、一人ひとりの感覚である「疲労感」と、客観的に観察が可能な体の障害や機能低下である「疲労」は異なる。さらに後者は、一時的で休息により回復する「生理的疲労」と、持続的で休息したくらいでは治らない「病的疲労」に分けて考えなければならないという。

著者は、東京慈恵会医科大学ウイルス学講座教授。同大学疲労医科学研究センターセンター長を兼任。生理的疲労のメカニズムの解明、うつ病の原因遺伝子SITH-1の発見など数多くの業績をあげている。


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