『WEIRD「現代人」の奇妙な心理(下)』
-経済的繁栄、民主制、個人主義の起源
ジョセフ・ヘンリック 著 | 今西 康子 訳 | 白揚社 | 448p | 3,410円(税込)


8.WEIRDな一夫一婦婚
9.商業と協力行動
10.競争を手なずける
11.市場メンタリティー
12.法、科学、宗教
13.離陸速度に達する
14.歴史のダークマター


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

われわれが普段買い物をしたり、企業が取引を行なったりする場合に、原則としてそこに個別の人間関係は介在しない。人間関係が影響した取引は不正と見なされかねない。
しかし、こうした市場経済の非人格な性質は、昔から当然のものとされていたわけではない。社会や人々の価値観の「変化」により生まれたものなのだ。

市場経済、民主主義、法律、個人主義的価値観などを特徴とする人々や社会を「WEIRD」と名付け、それが何をきっかけに生まれ、どのように育ってきたかを論じる本書。
そのきっかけが、伝統社会の「親族ベース制度」を切り崩した「教会の婚姻・家族プログラム(MFP)」であるところまでを論じた上巻に続く下巻では、その後、市場経済や民主主義がどのように発展していったか、さらに未来にはどうなるかなどを、社会学、心理学、経済学、生物学などを横断して分析している。

著者は、ハーバード大学人類進化生物学部長。著書に『文化がヒトを進化させた――人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉』(白揚社)がある。


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