『石橋湛山 没後五〇年に考える』
石橋 省三/星 浩 編著 | 早稲田大学出版部(早稲田新書) | 250p | 990円(税込)


まえがき 危機の時代の道標としての湛山(星 浩)
1.現代国際情勢とジャーナリズム――石橋湛山没後五〇年記念シンポジウムより
  (モデレーター:星 浩・TBSスペシャルコメンテーター
   パネリスト:杉山 晋輔・元外務事務次官
         /新谷 学・『文藝春秋』編集長
         /五十嵐 文・『中央公論』編集長
         /植木 千可子・早稲田大学アジア太平洋研究科教授
                    ※肩書はシンポジウム当時)
2.石橋湛山の足跡をたどる
   石橋湛山と早稲田大学(真辺 将之・早稲田大学文学学術院教授)
   石橋湛山の経済思想(牧野 邦昭・慶應義塾大学経済学部教授)
   石橋湛山の言論と行動(上田 美和・共立女子大学国際学部准教授)
   湛山の「自由な言論」と早稲田ジャーナリズム大賞(瀬川 至朗・早稲田大学政治経済学術院教授)
あとがき(渡邉 義浩・早稲田大学常任理事)


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

日本の戦前・戦中にはジャーナリスト、エコノミストとして、戦後は政治家として首相まで上りつめ現代史に鮮明な足跡を残した石橋湛山(1884-1973)。2023年は没後50年に当たり、出身校でもある早稲田大学は石橋湛山記念財団との共催で記念シンポジウムを開催した。
湛山の思想と行動は混迷する現代にどんな光を当てるのか。

本書では、2023年6月17日に早稲田大学大隈記念講堂で開催された石橋湛山没後50年記念シンポジウム「日本のジャーナリズムに未来はあるか――米国と中国のはざまで」を抄録するとともに、4名の専門家による、石橋湛山の思想と行動を政治、経済、メディア論などから多角的に捉える論文を掲載している。
戦前の、帝国主義的植民地支配の拡大を否定するジャーナリストとしての主張が、「小日本主義」として知られているが、戦後の冷戦下で、首相辞任後に唱えた「日中米ソ平和同盟」構想も注目される。

編著者の石橋省三氏は一般財団法人石橋湛山記念財団代表理事。星浩氏は政治ジャーナリスト、TBSテレビスペシャルコメンテーター。ダイジェストでは、共立女子大学国際学部准教授の上田美和氏、慶應義塾大学経済学部教授の牧野邦昭氏の論考を取り上げた。


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