【新書】量子コンピューターやAIにも応用可能なスピン - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『スピン流は科学を書き換える』
齊藤 英治 著 | 集英社インターナショナル(インターナショナル新書) | 208p | 968円(税込)


1.スピンとは何か
2.電荷が流れる電流、スピンが流れるスピン流
3.利用するためには計測を
4.スピン流の物理学が始まる
5.物質の性質をコントロールする
6.トポロジカル絶縁体は実在するか
7.スピン流で新たな物理法則が拡がる
8.スピン流は社会をどう変えるか


【イントロダクション】
日常生活に欠かせないエレクトロニクス製品は、電子のもつ電気的な性質である「電荷」を使った技術といえる。一方、電子にはもう一つ、自転のような「スピン」の性質があり、近年、技術への応用が始まっている。
次世代テクノロジーを飛躍させる可能性も指摘されるスピンとは、どんなものなのだろうか。

本書は、スピンとその流れであるスピン流の概要をわかりやすく記すとともに、スピン流によって新たに広がる物理法則や、応用が期待される技術分野などについて解説している。
ナノテクノロジーの発展によって、従来では難しかったスピン流の利用方法が考えられるようになってきたという。スピン流を使って力学的な運動を制御できるようになりつつあるほか、量子コンピューターの量子ビットやAIに活用する研究も進められている。

著者は東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻教授。1971年東京都生まれ。同専攻博士課程修了後、慶應義塾大学理工学部物理学科助手などを経て、2009年、東北大学金属材料研究所教授、18年から現職。


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