【新刊】ユニクロとZARAのトレードオフ対応の違いとは
ビジネス
2025.01.22

『二兎を追う経営』
-トレードオフからの脱却
淺羽 茂 著 | 日本経済新聞出版 | 272p | 2,200円(税込)
1.コストvs.品ぞろえ:アパレル小売りの競争
補論1 一兎戦略をとるユニクロ
2.価格vs.サービス:技術による小売りの二兎戦略
3.コストリーダーシップvs.差別化:スタック・イン・ザ・ミドルに陥らない二兎戦略
補論2 激しい競争が中間に空白を生む
4.コストvs.多品種:新技術による生産現場の二兎戦略
5.コストvs.多品種:生産・製品開発プロセスの革新
6.深化vs.探索:組織を分ける
7.深化vs.探索:時間を分ける
補論3 企業の長期的成長のモデル――3つの理論の統合
8.経済価値vs.社会価値:高次のレベルで考える
9.トレードオフ再考:なぜ二者択一になるのか
10.二兎戦略の3つの考え方
【イントロダクション】
企業経営では、いわゆるトレードオフの関係にある選択肢について意思決定が求められる場面が多々ある。それに対してピーター・ドラッカー、マイケル・ポーターなどによる経営理論では、いずれかを選択しそれに集中すべきとされてきた。
だが、この「二兎を追うものは一兎をも得ず」の考え方は常に正しいのだろうか。
本書では、「価格vs.サービス」「収益性vs.成長性」「短期志向vs.長期志向」「深化vs.探索」といった、企業が直面するトレードオフについて、どちらかを選択し、もう一方を断念するのではなく、両者を実現する、あえて「二兎を追う」方法について、豊富な事例を挙げながら解説している。
トレードオフを解消する「二兎戦略」は、ZARA、アマゾン、富士フイルムといった有名企業や、シーイン、ヴァルカンフォームズなどの新興企業が、各々異なる方法で成功させているようだ。
著者は、早稲田大学大学院経営管理研究科教授。経営戦略、産業組織を専門とし、企業間の競争と協力、コーポレート・ガバナンス、ビジネスモデルなどを研究している。
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