【新書】筋肉の働きが悪くなると腸の状態が悪化する理由 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『筋ホルモン マイオカインの威力』
-筋肉から分泌される健康物質の正体
青井 渉 著 | 河出書房新社(KAWADE夢新書) | 200p | 1,045円(税込)


1.筋ホルモンの発見で「筋肉の役割」の常識が一変した!
2.脳、血管から免疫にまで及ぶマイオカインの働き
3.マイオカインの正体はこうして解明された
4.マイオカインを活かす〈正しい食習慣〉のすすめ
5.質のいい筋肉を育てる〈正しい運動習慣〉のすすめ
終.“大切な臓器”筋肉を鍛えて健康を守る時代に


【イントロダクション】
健康維持のために「適度な運動」を推奨された経験がある人は多いだろう。運動は体にいいとされてきたが、「なぜ体にいいのか」は、実はよくわかっていなかった。
筋肉が「マイオカイン」と総称されるホルモンを放出していることが発見されたのは2000年代に入ってからで、これが健康に大きく関係しているという。

本書は、マイオカインとは何で、どうすれば分泌され、どのような役割を担っているのかなどを、最新の研究を踏まえて解説する。
マイオカインは600種類以上あるとされ、うち20種類前後が研究対象となっているようだ。複雑で幅広い働きがあり、いまだ解明されていないものも多いが、脂肪細胞に働きかけて痩せやすい体質にするもの、うつの予防・改善の働きがあるものなどが知られている。マイオカインであることを著者らが明らかにしたSPARCは、大腸がんのがん細胞の初期段階に作用して自死させる働きなどがわかっているという。

著者は京都府立大学大学院生命環境科学研究科准教授。京都府立医科大学助教、スウェーデンのカロリンスカ研究所などを経て、2017年から現職。


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