【海外書籍】摂氏を生んだ天文学者の「他にもある功績」とは
歴史
2025.04.17

『「摂氏」の発案者 アンデルス・セルシウスの生涯』
Celsius: A Life and Death by Degrees
Ian Hembrow 著 | The History Press | 304p
1.火
2.光と空気
3.大地
4.海と宇宙
5.温度と気候
6.時間
【イントロダクション】
現在、温度の単位としては摂氏(℃)と華氏(℉)の2種類が使われているが、米国を除くほとんどの国・地域で採用されているのは摂氏である。
摂氏の記号℃の「C」は「Celsius」の頭文字で、発案者である18世紀スウェーデンの天文・測地学者、アンデルス・セルシウスに由来している。どんな人物だったのだろうか。
英国で刊行された未邦訳の本書では、セルシウス(1701-1744)の科学的発見に溢れた生涯を描く。
スウェーデン中部の都市ウプサラで生まれ育ったセルシウスは、数学や天文学において卓越した才能を示した。精緻な実験器具や検証方法を考案するなどその科学的手法が評価され、フランス科学アカデミーのプロジェクトであった地球の形状を確かめる北極圏遠征にも参加している。摂氏目盛りを発明したのは、42歳で生涯を終える数年前のことだったという。
著者のイアン・ヘンブロー氏は、フリーランスの作家、研究者。オックスフォード大学のウルフソン・カレッジにある「ライフライティングセンター」の元客員研究員。
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