【新刊】国連改革の一環として浮上するUNPAとは何か - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『世界議会』
-21世紀の統治と民主主義
ヨー・ライネン/アンドレアス・ブメル 著 | 上村 雄彦 監訳 | 原田 雄一郎/近藤 正臣/坂本 裕/坂田 勉/白石 隼男/横江 信義 訳 | 明石書店 | 480p | 5,280円(税込)


1.世界議会の構想――その歴史と先駆者達
2.21世紀の統治と民主主義
3.将来展望――世界民主制の設計図とその実現
国境なき民主主義(DWB)――変化への行動計画


【イントロダクション】
経済や人々の移動、情報通信などの著しいグローバル化と、依然として国家単位を基本とする政治との間に歪みが生じているようだ。貿易、関税や為替などをめぐる問題は、その最たるものといえるだろう。
それらをも解決に導く改革案として、既に長きにわたり議論が重ねられてきた構想が「世界議会」である。

本書は、世界議会構想を歴史的に掘り下げつつ、現代の地球的課題解決への期待、実現に向けた現実的な方策などについて詳細に論じている。
人民による選挙により平等に代議員を選出する世界議会については、19世紀欧州で議会制度が発展するとともに具体的な議論や取り組みが盛んになった。1889年には、複数国家の国会議員達の連合である列国議会同盟(IPU)が設立され、今にいたるまで世界議会の議論にも影響力を有している。現在、世界議会実現に向けた第一歩として実現可能性が高いのが、国連内に設置する各国の代議員からなる諮問会議「国連議員総会(United Nations Parliamentary Assembly:UNPA)」である。

著者のヨー・ライネン氏は欧州議会議員で、「欧州運動」会長、「欧州連邦主義者連合」主宰、ドイツのザールランド州の環境大臣などを歴任。アンドレアス・ブメル氏は「国境なき民主主義」及び「国連議員総会を求める国際的運動」の共同設立者で理事長を務める。


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