【ベストセラー】オードリー・タン氏らが謳う多元性ビジョンとは
社会
2025.06.06

『PLURALITY(プルラリティ)』
-対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来
オードリー・タン/E・グレン・ワイル/⿻コミュニティ 著 | 山形 浩生 訳 | 鈴木 健 解説 | サイボウズ式ブックス | 624p | 3,300円(税込)
1.序
2.はじめに
3.プルラリティ(多元性)
4.自由
5.民主主義
6.その影響
7.先に進むには
【イントロダクション】
米国企業を中心にDEIへの取り組みが退潮傾向にあるが、「多様性」がイノベーションを促進するなど社会の原動力になるという考えは間違いではないだろう。
ここに来て、コロナ禍を機に有名になった台湾のオードリー・タン氏らが、多様性を重視した社会ビジョンとして提唱し始めたのが「PLURALITY」である。
本書は、著者らが「社会的差異を超えたコラボレーションのための技術」と定義する「PLURALITY(プルラリティ:多元性)」について、権利、通貨、コミュニケーション、投票、市場、メディア、環境、学習、政策といった多岐にわたる分野に関連させ、台湾のみならず世界中の事例を引きながら詳細かつ緻密な論を展開している。
AIや大規模プラットフォームなどの技術革新は世界をつなぐ反面、分断も生み、民主主義に危機をもたらすとの主張もある。そうではなく、それらの最新ITは、信頼と協働の仲介者となるべきとするのがPLURALITYの考え方だ。
著者のオードリー・タン氏は台湾のサイバーアンバサダー。2016年から2024年にかけて台湾初のデジタル大臣、そして世界初のノンバイナリー閣僚を務めた。 E・グレン・ワイル氏は米マイクロソフト社Microsoft Researchの特別プロジェクトPlural Technology Collaboratoryの創設者兼首席研究員。
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