【新刊】CO2を食べてエネルギーを作る水素菌の可能性
ビジネス
2025.08.20

『GX産業革命』
-最先端の自然科学が日本の次世代を創る
湯川 英明 著 | 日本経営センター(フローラル出版) | 208p | 1,980円(税込)
序.CO2は本当に敵なのか?
1.日本が抱える経済安保の二大危機
2.UCDIⓇ水素菌の力~CO2を味方に変える技術
3.食料不足を救う~CO2を利用した新たな食料の展望
4.燃料不足を救う~CO2を利用した次世代燃料の展望
5.脱石油時代の新素材戦略~CO2から作る新素材
6.日本が世界のゲームチェンジャーになるために
7.新しい技術がなかなか受け入れられない日本の現状と課題
8.これから研究者を目指すあなたへ
【イントロダクション】
気候変動や、その原因とされる地球温暖化への対策となる「GX(グリーン・トランスフォーメーション)」が世界中で取り組まれている。
温室効果ガスの排出削減と経済成長の両立を目指すGXにはさまざまな手法があるが、有望なもののひとつに、CO2をエネルギーやタンパク質に変える「水素菌」の活用がある。
本書では、悪者とされがちなCO2を餌にして増殖する水素菌のうち、日本国内の温泉で発見され、他よりはるかに高い増殖力を持つ「UCDIⓇ水素菌」を活用した事業を展開する著者が、取り組みの詳細を解説しつつ、「CO2の資源化」が社会課題を解決するとともに経済成長にもつながる未来像を描く。
2024年4月に経済産業省が発表した資料には、「破壊的技術革新が進む領域」の一つに、分子生物学技術を駆使して微生物等により物質を生産する「バイオものづくり」が挙げられており、著者らの取り組みもその一つである。
著者は、株式会社CO2資源化研究所代表取締役CEO/CSO、農学博士。三菱油化株式会社(現・三菱化学株式会社)中央研究所生物化学研究室に所属した後、2015年にCO2資源化研究所を設立。2023年に公益社団法人経済同友会の先端科学技術戦略検討委員会委員長(バイオ分野)に就任した。
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