【新書】“最強”の宇宙線「アマテラス粒子」発見の意義 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『宇宙線のひみつ』
-「宇宙最強のエネルギー」の謎を追って
藤井 俊博 著 | 講談社(ブルーバックス) | 256p | 1,320円(税込)


序.アマテラス粒子の衝撃
1.宇宙から送られた「謎の手紙」
2.こんなにすごい宇宙線
3.「最強の宇宙線」を追え
4.極高エネルギー宇宙線の正体
5.天文学のパラダイムシフト
終.2040年代の宇宙線天文学


【イントロダクション】
2023年11月に論文が発表された、「244エクサ電子ボルト」という観測史上もっとも強大なエネルギーをもつ宇宙線の発見は、世界中に衝撃を与えた。
2021年に、米国ユタ州の砂漠地帯で行われていた9カ国/地域の国際共同研究「テレスコープアレイ実験」にて日本人研究者が見つけた「アマテラス粒子」である。

本書では、アマテラス粒子の第一発見者となった宇宙物理学者が、宇宙線、とくにその中でもアマテラス粒子のような「極高エネルギー宇宙線」について、その研究の歴史と最前線をわかりやすく解説している。
宇宙線研究は、生命の起源や生物進化、気候への影響、暗黒物質(ダークマター)など宇宙の謎の解明のほか、巨大な構造物を「透視」する「ミュオグラフィ」といった実用面でも役立つのだという。

著者は大阪公立大学大学院理学研究科物理学専攻准教授、南部陽一郎物理学研究所兼任研究員。「テレスコープアレイ実験」と「ピエール・オージェ観測所」で共同研究を行い、次世代実験計画「GCOS(Global Cosmic Ray Observatory)」では中心人物として新型宇宙線検出器の開発を主導している。


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