【新書】ラフカディオ・ハーンが残した庶民の「魂」とは - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『小泉八雲』
-今、日本人に伝えたいこと
池田 雅之 著 | 平凡社(平凡社新書) | 224p | 1,100円(税込)


はじめに――共生きのいのちを生きる
1.甦る八雲の現代日本への警告
2.八雲と漱石の異文化体験から学ぶ
3.欧米人は八雲をどう見てきたか
4.八雲の人生と文学の素地をたどる
あとがき――日本を取り戻す


【イントロダクション】
「耳なし芳一」や「雪女」などを収めた『怪談』の作者として知られるラフカディオ・ハーンこと小泉八雲は昨年、没後120年を迎えた。2025年後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」において妻の小泉セツがモデルとなるなど、近年注目が増している。
しかし、その人生や作品世界については、十分に知られていないだろう。

本書は、明治期に活躍した小泉八雲の生涯と創作活動、作品世界について、夏目漱石らとの比較や、欧米からの評価などを踏まえてまとめている。
八雲は、アイルランド人の父とギリシャ人の母のもとに生まれ、4歳にして両親と生き別れた後、アメリカでの記者生活を経て日本にたどり着き、多くの紀行文やエッセイ、評論、再話作品を英語で残した。晩年の代表作『怪談』を含むその作品群には、八雲自身の内面とともに、日本に暮らしていた名もなき庶民の心や魂が反映されているという。

著者は早稲田大学名誉教授。専門は比較文学、比較基層文化論。NPO法人鎌倉てらこや理事長を経て、現在顧問。著書に『小泉八雲――日本美と霊性の発見者』(角川ソフィア文庫)などがある。


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