【新刊】患者が希少な疾病の薬を世に出す創薬ベンチャー
ビジネス
2025.10.15

『1/30000の奇跡』
-空白の治療領域に挑む創薬ベンチャー
吉田 文紀 著 | 幻冬舎メディアコンサルティング | 178p | 1,760円(税込)
第1章 希少疾患に苦しむ患者を誰が救うのか
第2章 強い“こころざし”なくして患者は救えない
第3章 希少疾患へのアプローチで気づいた事業拡大の可能性
第4章 すべては世界中の希少疾患と闘う患者を救うため
第5章 創業から変わらぬ新薬への想い
【イントロダクション】
これまで救えなかった命を救う「新薬」の開発には通常10年~18年かかり、その成功確率は3万分の1とされている。それゆえ製薬会社は新薬開発よりも既成薬剤改善のための研究開発に注力しがちだという。
だが、あえて患者数の少ない難病に効く新薬を開発し成長を続ける新興企業もある。シンバイオ製薬である。
本書では、創薬ベンチャーの雄・シンバイオ製薬を2005年に創業した吉田文紀氏自らが、同社の道のりとともに、その革新的な事業モデルについて詳しく語っている。
シンバイオ製薬は創業からわずか5年後の2010年に、新薬である抗がん剤「ベンダムスチン塩酸塩」(製品名:トレアキシン)を発売。複数の希少疾病等への適応が承認され、成功を収めた。さらに2019年には抗ウイルス薬「ブリンシドホビル」(BCV)のグローバルライセンスを導入。2021年を「第二の創業」として、未来に向けて着実な歩みを進めている。
著者の吉田氏は三菱商事、エイ・エッチ・エス・ジャパンを経て1980年に日本バイオ・ラッドラボラトリーズを創業。その後、日本シンテックス代表取締役社長を経て、1993年からアムジェン代表取締役社長を務める。2005年にシンバイオ製薬を創業。なお、書籍出版時点ではBCVの日本語名称を「ブリンシドフォビル」としていたが、2025年10月、厚生労働省から医薬品一般的名称(JAN)を「ブリンシドホビル」とする決定通知があったため、ダイジェストでは「ブリンシドホビル」と表記している。
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