【ベストセラー】2025ノーベル賞受賞者が発見した「Tレグ」とは - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか』
坂口 志文/塚﨑 朝子 著 | 講談社(ブルーバックス) | 264p | 1,210円(税込)


第一章 ヒトはなぜ病気になるのか
第二章 「胸腺」に潜む未知なるT細胞
第三章 制御性T細胞の目印を追い求めて
第四章 サプレッサーT細胞の呪縛
第五章 Foxp3遺伝子の発見
第六章 制御性T細胞でがんに挑む
第七章 制御性T細胞が拓く新たな免疫医療
第八章 制御性T細胞とは何者か


【イントロダクション】
2025年10月6日、大阪大学の坂口志文特任教授ら3名に対するノーベル生理学・医学賞授与が発表された。受賞理由は「免疫の抑制に関する発見」。坂口氏は、体内で免疫反応を抑える「制御性T細胞(Tレグ)」を発見した。
Tレグは、自己免疫疾患やがん、アレルギーなどの治療に新たな可能性を拓くものだ。

ノーベル賞授賞発表の5年前に刊行された本書では、坂口志文氏自らが、Tレグ発見に至る研究のプロセスや、Tレグが体内で機能するメカニズム、そしてこの分野の基礎医学及び臨床医学研究の最前線を、わかりやすく語っている。
人体の免疫系は、ウイルスなどの異物を排除する免疫細胞と、その働きを抑制するTレグが互いにバランスをとりながら、体を病気から守り、恒常性を保つ働きをしている。疾患の原因に合わせ、Tレグを増やす、あるいは減らすなど、効果的な治療法が模索されているという。

著者の坂口氏は大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授。京都大学再生医科学研究所教授、同研究所長などを経て2016年から現職。塚﨑朝子氏はジャーナリスト。読売新聞記者を経て、医学・医療、科学・技術分野を中心に執筆多数。


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