【海外書籍】スタートアップ支援を通じて財閥強化を図る韓国 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『東アジアの「スタートアップ資本主義」』
Startup Capitalism: New Approaches to Innovation Strategies in East Asia
Robyn Klingler-Vidra, Ramon Pacheco Pardo 著 | Cornell University Press | 258p


1.分析の枠組み
2.日本
3.韓国
4.台湾
5.中国


【イントロダクション】
近年、東アジアにおけるスタートアップの躍進が目立つ。だがこれは、米国シリコンバレー発のスタートアップとは異なり、国・地域の政府による支援政策の賜物ということができる。
東アジア特有の、国や地域単位での産業振興にも資する「スタートアップ資本主義」とはいかなるものなのか。

米国ニューヨーク州にあるコーネル大学の出版部門から刊行された未邦訳の本書は、日本、韓国、台湾、中国におけるスタートアップに関する政策の変遷を分析。スタートアップが雇用やイノベーション、国家の成長に貢献する経済・政治システムを「スタートアップ資本主義」と名付け、ヨーゼフ・シュンペーターのイノベーション理論を援用しながら、4カ国・地域それぞれの特徴や構造を論じている。
東アジアでは、スタートアップへの支援に、間接的に既存大企業の競争力・技術力を底上げするという目的が含まれているようだ。

著者のロビン・クリンガー=ヴィドラ氏は、キングス・カレッジ・ロンドンのキングス・ビジネス・スクール准教授。ラモン・パチェコ・パルド氏は、キングス・カレッジ・ロンドンおよびブリュッセル自由大学ブリュッセル・ガバナンス・スクールで教授を務める。


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