【新書】「精神的自由」を育てる上で読書が重要な理由 - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『読書する脳』
毛内 拡 著 | SBクリエイティブ(SB新書) | 200p | 1,045円(税込)


はじめに あなたの脳は読書で変わる
第1章 読書の今をひもとく――データで見る「読まない時代」の現実
第2章 読書がもたらす脳科学的メリット
第3章 文字と言語処理の脳メカニズム
第4章 認知バイアスとセルフトーク――自分を操る脳のしかけ
第5章 脳が喜ぶ読書術
第6章 読書がもたらす共感力と社会性


【イントロダクション】
若者を中心とした「本離れ」がしばしば指摘される。忙しく、ページを開く時間と気持ちの余裕のない人もいるだろう。
一方で、スマートフォンやSNSの普及で、文字を読み書きする機会は増えているのではないだろうか。だが本、とくに紙の本を読むことが、他の手段よりも脳にポジティブな影響を与えるようだ。

本書では、脳科学や心理学の研究成果をもとに、読書をする時に私たちの脳がどのように働いているのか、読書の習慣が脳の機能や、さまざまな能力をいかに向上させるのかなどを詳しく解説。
読書はデフォルトモードネットワーク(DMN)という脳の回路を抑制して脳を休ませたり、逆に活性化して共感力や社会的認知能力を高めたりするが、どちらの効果が生じるかは、読む本がノンフィクションかフィクションかによるのだという。

著者は、お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員等を経て2018年より現職。専門は、神経生理学、生物物理学。


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