【新書】AIが示した未来「地域分散・成熟シナリオ」とは
社会
2026.07.21
『日本の未来像』
-地球定常文明のデザイン
広井 良典 著 | 岩波書店(岩波新書) | 270p | 1,100円(税込)
はじめに――日本の“自画像”を描きなおす
序章 日本は「持続可能な社会」か
第I部 日本
第1章 アニミズム文化という可能性
第2章 古い「成功モデル」から脱却する
第II部 地球社会
第3章 地球定常文明という視座
第4章 地球社会のAIシミュレーション
第III部 展望
第5章 ポスト・グローバリズムと生命経済
第6章 自然資本と「鎮守の森」
第7章 持続可能な福祉社会
終章 アニミズムと死生観・公共性
【イントロダクション】
「失われた30年」を経て、様々な指標から日本経済の停滞、さらには衰退を指摘し、そこからの復活、再生を図るにはどうするべきかという議論がよくなされる。しかし、産業構造の変化などの状況から、かつての高度成長期の「夢よもう一度」は望むべくもない。
では私たちはどんな未来像を描けばいいのだろうか。
本書では、2001年刊行『定常型社会 新しい「豊かさ」の構想』(岩波新書)で「成長」に代わる新たな価値を提唱した著者が、地球規模の視点から、独自のAIシミュレーションも踏まえ、日本の未来像を持続可能世界のビジョンとともに描き出している。
2050年に向けたAIシミュレーションで示された、いくつかの「実現可能性のある地球社会の姿(シナリオ)」のうち、著者がより有望と考えるのは「地域分散・成熟シナリオ」であり、ローカリゼーションと生命経済によって実現可能性が高まるものだという。
著者は京都大学名誉教授。専攻は公共政策、科学哲学。厚生省勤務、マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員、千葉大学教授、京都大学教授などを経て現職。
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