【新刊】陸や海に加えて空の国際秩序にも注目すべき理由
政治
2026.08.12
『空の地経学戦略』
-日本の経済安全保障と航空サプライチェーン
伊藤 恵理/鈴木 均 著 | 日経BP 日本経済新聞出版 | 268p | 2,970円(税込)
第1章 空の地経学とは――空の覇権が経済を動かす
第2章 知られざる空の舞台裏――航空輸送システムの全貌
第3章 「空のネットワーク」を読み解く――米・中・日の戦略構造
第4章 多極化する空の秩序
第5章 航空サプライチェーンを強靭化する国家・企業戦略
【イントロダクション】
これまでの世界秩序の力学を読み解く地政学あるいは地経学の議論は、陸と海、すなわちランドパワーとシーパワーに各国の戦略を分類するといった視点で行われてきた。
しかしながら、とくにコロナ禍やウクライナ侵攻などグローバル社会に大きく影響を及ぼす出来事を経た今日、新たな視点が必要とされている。「空」である。
本書では、航空輸送システムの全貌を概観した上で、航路や空港間のつながりである「航空ネットワーク」の分析などにより、コロナ禍とウクライナ侵攻で一変した「空の国際秩序」を読み解く。そしてそれを踏まえた、日本がとるべき未来戦略を提示している。
「空」という空間を国家の競争力、回復力、戦略的選択肢として使いこなせる「航空国家」となるためには、民間航空を中心とした空のつながりの設計力が重要になるのだという。
著者の伊藤恵理氏は東京大学先端科学技術研究センター教授。航空宇宙モビリティ研究の第一人者として活躍。鈴木均氏は、国際文化会館地経学研究所主任研究員。Ph.D.(History and Civilization)。新潟県立大学、同大学院、外務省等を経て現職。
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