【新書】人が皮膚表面にまとう「微生物マトリクス」とは - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『空飛ぶ微生物』
-気候を変え、進化をみちびく驚きの生命体
牧 輝弥 著 | 講談社(ブルーバックス) | 256p | 1,100円(税込)


第1章 大気微生物とは何者か――もっとも身近な微生物の正体
第2章 大気微生物はどこから来てどこへ行くのか――砂漠・海・森からはじまる過酷な空の旅
第3章 気候を変える大気微生物――雲をつくって生息域を拡大する生存戦略
第4章 物質を循環させる大気微生物――砂漠と海をつなぐ配達人たち
第5章 人類と大気微生物――新型コロナから納豆菌まで
第6章 宇宙を旅する大気微生物――生命の起源と進化に果たした役割


【イントロダクション】
土中や海中、生物の身体の中などには、膨大な数の微生物がいることが知られている。同様に、空気中にも多くの微生物がいる。
空気感染する病原菌に注目が集まりがちだが、それ以外にも、海や山、砂漠など地上に普遍的に生息する微生物が空を飛び、生息域を広げている。21世紀に入り、それらの研究が進んできた。

本書は、空気中の微生物の総称である「大気微生物」について、その種類や数、どこから来てどこへ行くのか、何をしているのかなど研究で分かってきたことをまとめている。
屋内の空気には1Lあたり約100以上の微生物細胞が漂っており、私たちは毎日それを吸ったり吐いたりして生活している。また、雲の形成に森林から放出される生体成分や細菌などが関わっていることや、宇宙空間に飛び出た大気微生物が、他の惑星の生命の起源になる可能性も示される。

著者は、近畿大学理工学部生命科学科教授。博士(農学)。京都大学大学院農学研究科博士後期課程単位取得中退。金沢大学大学院助教などを経て2020年より現職。ヘリコプターや飛行機を駆使し、上空で微生物を捕らえて調べる研究スタイルから「空飛ぶ微生物ハンター」の異名を持つ。


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