【海外書籍】トロント最大分譲マンション開発で何が起きたか - 書籍ダイジェストサービスSERENDIP(セレンディップ)

『カナダ・トロントの「垂直都市化」』
-巨大住宅開発地区「シティプレイス」の実態
Condoland: The Planning, Design, and Development of Toronto’s CityPlace
James T. White, John Punter 著 | UBC Press | 352p


パート1 トロントにおける都市計画・都市デザイン・コンドミニアム
 1 計画とデザイン・ガバナンスのためのツール
 2 セントラルエリア・プランと改革的な都市計画・都市デザイン
 3 都市の高密化、柔軟な計画、垂直都市化
 4 コンドミニアム現象と垂直都市化の影響
パート2 シティプレイス・メガプロジェクトの設計・開発
 5 トロントの鉄道用地のビジョン
 6 トロントにおけるバンクーバー主義
 7 コンドミニアム・メガストラクチャー
 8 シティプレイスと低所得者向け住宅問題
 9 ウィッティントンブロックの2つの側面の物語
 10 シティプレイスの完了


【イントロダクション】
人口急増や土地の有効利用、インフラ老朽化などへの対応として、世界中で大規模な再開発プロジェクトが行われている。
再開発にあたってはコミュニティの持続可能性、住民の暮らしやすさなど幅広い視点からマスタープランが策定されるが、政治状況や市場の論理でそれが歪められるケースもあるようだ。

カナダにあるブリティッシュコロンビア大学の出版部門から刊行された未邦訳の本書では、カナダ・オンタリオ州トロントにおける巨大再開発地区「シティプレイス」を題材に、市場原理に委ねた都市計画が、豊かな居住環境を奪う状況を明らかにしている。鉄道用地だった広大な土地に開発されたトロントのシティプレイスでは、民間デベロッパー主導による「垂直都市化」が進行。その結果として公共空間の質が損なわれ、低~中所得者向けの手頃な住宅が極端に不足しているという。

著者のジェームズ・T・ホワイト氏はスコットランドのグラスゴー大学教授(都市計画・都市デザイン学)、英国住宅エビデンス共同センターの副センター長。ジョン・パンター氏はウェールズのカーディフ大学名誉教授(都市デザイン学)。


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