【新刊】欧州統合に至る「連邦か連合か」の議論とは
政治
2026.02.25
『戦後ヨーロッパはいかに構築されたか』
-政治・経済・アイデンティティ
ローラン・ヴァルルゼ 著 | 川嶋 周一/黒田 友哉/矢後 和彦 訳 | 中央公論新社 | 248p | 2,530円(税込)
なぜヨーロッパ統合を学ぶのか?――日本語版への序文
はじめに
第一章 歴史的経緯――平和の確保と衰退への対抗
第二章 連邦か、それとも国民国家の集まりか
第三章 自由主義的ヨーロッパか、社会的ヨーロッパか
第四章 連邦主義エリートの陰謀か、人々の熱望か
第五章 ヨーロッパのために死ねるか?
ヨーロッパ・アイデンティティの問題
おわりに ヨーロッパの将来シナリオ
解説 ヨーロッパを作り上げる歴史 川嶋周一
【イントロダクション】
英国の国民投票で、同国のEUからの離脱(ブレグジット)派が勝利してから10年が経とうとしている。その間、トランプ政権の誕生や、世界各地での極右勢力の誕生などにより、EUの掲げる「多国間主義」が揺さぶられている。
国際協調の理想を取り戻すためにはEUに至るヨーロッパ統合の歴史を学ぶべきではないか。
本書では、第二次世界大戦後、国家をはじめとする多様な意志のせめぎ合いの中で、現在のEUを中心とするヨーロッパ統合のかたちに収斂するまでの歴史的経緯、複雑な制度構築、社会経済をめぐる攻防、統合への賛否の相互作用、そしてアイデンティティといったさまざまな面に光を当て、ヨーロッパ統合を立体的に捉えるとともに、ヨーロッパが直面する問題の性質を明らかにしている。
EUは、たとえばアメリカ合衆国のような「連邦」でも、国際連合のような国家の集まりでもなく、両者の絶妙な均衡の上で成り立っているのだという。
著者は、パリ・ソルボンヌ大学教授。ヨーロッパ統合史、ヨーロッパ国際関係を専門とする。
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